店舗のホームページは、きれいに整っているだけでは、その店らしさまで伝わりません。
かわいらしい雰囲気に寄せすぎると、料金や利用案内が読みにくくなることがあります。反対に、情報を整然と並べるだけでは、ほかの店舗との違いが見えにくくなります。
この記事では、Dog care salon apricot様の制作を例に、トリミングサロンの世界観と情報の見やすさを両立するために考えたことを紹介します。
ロゴと店舗の雰囲気から考える
ホームページを作るとき、最初から好きな色や流行のレイアウトを当てはめたわけではありません。
まず確認したのは、ロゴ、店舗の内装、施術中の写真、仕上がり写真です。apricot様のロゴには、オレンジと緑が使われています。丸みがあり、親しみやすい印象です。店舗の写真には、木の色や落ち着いた照明が写っていました。
そこから、次のような方向を決めました。
- オレンジと緑をサイト全体の基本色にする
- 角を丸くしすぎず、ポスターのような楽しさを加える
- 写真とイラストを組み合わせる
- 説明が多い場所は背景を明るくして読みやすくする
ロゴだけを見るのではなく、実際の店舗やサービスの雰囲気まで確認すると、色や形を選ぶ理由がはっきりします。
最初の画面でサロンらしさを見せる
ファーストビューには、大きな「DOG CARE SALON」の文字、わんちゃんのイラスト、施術室と仕上がりの写真を配置しました。
写真を同じ大きさで整列させず、少し角度をつけています。店頭のポスターやスクラップブックのような見せ方にすることで、手作り感と親しみやすさを出しました。
一方、画面に置く要素は役割を分けています。
- 大きな英字で、何の店舗かを伝える
- イラストで、サイトの印象を作る
- 施術室の写真で、実際の店舗を見せる
- 仕上がり写真で、サービスをイメージしやすくする
- 日本語のコピーで、サロンの考え方を伝える
装飾を増やすことが目的ではありません。初めて見た方が「トリミングサロンのサイトだ」と分かり、同時にapricot様らしい空気を感じられるように組み立てました。
配色ごとに役割を決める
ブランドカラーは、ページ全体へ同じ割合で使えばよいわけではありません。
apricot様のホームページでは、色ごとに役割を分けました。
- 緑:ファーストビューや主要なボタンなど、サイトの軸になる場所
- オレンジ:ヘッダーや予約ボタンなど、目を向けてほしい場所
- クリーム色:文章や案内を落ち着いて読む場所
- 淡い緑・淡いオレンジ:セクションの切り替え
- ピンク・黄色:写真まわりの小さなアクセント
濃い色だけで全画面を埋めると、料金やFAQの文章まで強く見えてしまいます。情報を読む場所では彩度を抑え、見出し、本文、ボタンの順番が分かるようにしました。
色数を減らすだけでなく、「この色は何のために使うか」を決めると、ページが長くなっても印象がばらつきません。
写真とイラストの役割を分ける
トリミングサロンのホームページでは、わんちゃんの写真が主役です。ただ、写真だけで構成すると、Instagramの一覧に近い見え方になることがあります。
そこで、実際の様子を伝える場所には写真、サイトの印象を作る場所にはイラストを使いました。
施術室や仕上がりは写真で見せています。サロンの姿勢や楽しさを表す部分では、ロゴやわんちゃんのイラスト、足あとを使っています。役割を分けることで、かわいらしさを残しながら、実際の店舗であることも伝えられます。
写真の周囲には白や黄色の縁を付け、背景から埋もれないようにしました。角度を変えた写真も、本文や料金表の近くでは使いません。遊びのある表現は最初の画面に集め、情報を読む場所では整えるようにしています。
文字の雰囲気と読みやすさを分ける
ファーストビューの英字は、遠くから見ても形が分かる太い書体を使いました。日本語の見出しには丸みのある書体を使い、ロゴの親しみやすさとつなげています。
本文まで個性的な書体にすると、長い説明が読みづらくなります。料金、初めての方向け案内、FAQなどは、スマートフォンでも読みやすい日本語書体へ切り替えました。
デザイン性の高い書体は見出しや短い言葉に絞り、説明文は読みやすさを優先します。文字の種類を一つに統一するより、役割に応じて使い分けたほうが、雰囲気と実用性を両立しやすくなります。
スマホでは縮小せずに組み直す
パソコンの画面をそのまま小さくすると、写真や文字が窮屈になります。スマートフォンでは、見せる順番と大きさを組み直しました。
大きな英字、イラスト、施術室の写真、相談ボタンを縦方向に配置し、最初の画面からサロンの雰囲気と予約方法が分かる構成にしています。写真の角度や色の組み合わせは残しつつ、指で操作するボタンには十分な大きさを確保しました。
パソコンとまったく同じ配置ではありませんが、使う色、文字、写真の見せ方が共通しているため、別のサイトには見えません。
予約への進み方については、店舗ホームページの予約導線の作り方で詳しく紹介しています。
情報部分は落ち着かせる
ファーストビューと同じ密度でページ全体を作ると、料金や利用案内が読みづらくなります。
サービス・料金、初めての方への案内、FAQ、アクセスでは、背景色を淡くし、見出しと本文の間に余白を取りました。カードやボタンには共通の枠線と形を使い、ページを移動しても操作方法が変わらないようにしています。
足あとや英字見出しは、長いページの中で現在地を感じてもらうためのアクセントです。すべての場所へ飾りを足すのではなく、次の内容へ切り替わる場所に絞りました。
印象に残す部分と、落ち着いて読んでもらう部分を分けることで、個性的なデザインでも店舗情報を探しやすくなります。
店舗デザインの確認項目
店舗らしいホームページにするため、制作前に次の内容を確認します。
- ロゴで使われている色と形
- 店舗の内装や看板の雰囲気
- お客様に持ってほしい印象
- 必ず見てほしい写真
- 最初に伝えたいサービスや考え方
- 予約や相談へ進む方法
- 料金や利用案内など、読みやすさを優先する情報
「かわいい」「シンプル」といった言葉だけでは、人によって思い浮かべるものが違います。ロゴ、写真、店舗の様子を並べ、どの要素をホームページへ残すかを決めると、方向を共有しやすくなります。
店舗らしさと使いやすさを両立する
ホームページの世界観は、色や飾りだけで作るものではありません。写真の選び方、文字の大きさ、情報の順番、ボタンの置き方まで揃って、店舗らしさが伝わります。
apricot様のサイトでは、最初の画面に楽しさを集め、料金や利用案内では読みやすさを優先しました。パソコンとスマートフォンで配置を変えても、同じ印象が残るように調整しています。
サイト全体の制作内容は、Dog care salon apricot様のホームページ制作事例でご覧いただけます。
NAGI-WEB制作では、テンプレートへ色だけを当てはめるのではなく、事業内容、ロゴ、写真、普段の受付方法を確認したうえでデザインをご提案します。制作内容はサービス・料金ページをご覧ください。具体的なご相談はお問い合わせページから承っています。