「何から手をつければいいの?」という開業前の不安
開業の準備を始めると、やることが一気に増えますよね。事業の中身を固めること、屋号を決めること、税務署への届出、そしてホームページ。
頭の中ではやることが渦巻いているのに、いざ机に向かうと「結局、ホームページって何から始めればいいんだろう?」と止まってしまう方は本当に多いです。
ホームページは、開業してから慌てて作ると「あとから書き直し」「写真を撮り直し」になりやすいもの。逆に、開業前にちょっとした準備をしておくだけで、その後の制作も運用もずいぶん楽になります。
この記事では「これを開業前にやっておいてよかった」と多くの方が口にされる準備を、5つにまとめてご紹介します。Webが苦手な方でも今日から取り組める内容ばかりです。
開業直前で起こりがちなこと
- 屋号が決まらないままドメインだけ取ってしまい、後から取り直しに
- 載せたい情報が頭の中だけにあって、制作会社に伝えきれない
- 写真がスマホで撮った日常写真しかなく、急いで撮り直し
- 連絡先を決めないまま公開日が迫ってしまう
1. 屋号・事業名を決める前にやっておくこと
ホームページ準備の出発点は、なんといっても屋号・事業名です。屋号はそのままドメイン(〇〇.com のようなWeb上の住所)や、ロゴ、名刺、SNSアカウント名にも影響しますので、ここで急がず時間をかける価値があります。
候補をいくつか出してから決める
最初に思いついた名前にすぐ飛びつくのではなく、まずは候補を3〜5個書き出してみるのがおすすめです。そのうえで、次の3点を確認してみてください。
- 同業他社に同じ・似た屋号がないか(Googleで検索)
- 商標登録されていないか(特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で検索)
- ドメインが取得できるか(お名前.com などで空き状況を確認)
特にドメインの空き確認は、開業前にぜひやっておきたい作業です。第一希望の屋号でも .com が他社に押さえられているケースは少なくありません。.jp .net など他の選択肢も含めて、早めに把握しておきましょう。
読み方・ローマ字表記もそろえる
意外と後から困るのが、読み方とローマ字表記です。SNSアカウント名やメールアドレス、名刺と表記が揃っていないと、お客様を迷わせてしまいます。
屋号決めのポイント
- 候補を3〜5個出して、声に出して読んでみる
- Google検索・商標検索・ドメイン検索の3点セットで確認する
- 読み方とローマ字表記を最初に決めて、すべての媒体で統一する
- 長すぎる屋号は名刺・SNS・ドメインで扱いにくいので注意
2. 載せたい情報の棚卸し
屋号が固まったら、次は「ホームページに何を載せるか」を整理していきます。これがいちばん時間のかかる工程ですが、ここを丁寧にやるかどうかで完成後の使いやすさが大きく変わります。
最低限そろえたい情報
業種にもよりますが、まずは次の情報を書き出してみてください。
- 屋号・代表者名・所在地(自宅の場合は市区町村まででもOK)
- 事業内容・サービスの種類と特徴
- 料金の考え方(具体的な金額が出せない場合は「目安」「ご相談」など)
- 営業時間・定休日
- 連絡先(電話・メール・問い合わせフォーム・SNS)
- 創業のきっかけ・想い(あれば)
メモアプリでも紙のノートでも構いませんので、一度すべて書き出してみましょう。書き出して初めて「あれ、料金ってどうしよう」と気づくものです。
「お客様が知りたいこと」から考える
書き出すときに意識したいのは、ご自身が伝えたいことよりも「お客様が知りたいこと」から逆算することです。
たとえば飲食店であれば、ご自身としては「素材へのこだわり」を一番伝えたいかもしれませんが、お客様がまず知りたいのは「場所・営業時間・メニュー・予算」だったりします。両方をバランスよく載せるのが、信頼されるホームページの基本です。
情報棚卸しでよくある失敗
- 料金が「お問い合わせください」だけで、目安すら載せていない
- サービスの種類が文章で長く書かれていて、結局よくわからない
- 会社情報・所在地・連絡先が見当たらず、信頼できる相手か判断できない
3. 写真・ロゴの準備
文章と同じくらい大切なのが、写真とロゴです。ホームページの第一印象の8割は、見た目で決まると言ってもいいくらいです。
写真は「素材として撮る」意識を
スマホで撮った日常の写真は、思い出としては素敵でも、Webの素材としてはサイズや明るさが不揃いになりがちです。開業前のうちに、次のような写真を意識的に集めておきましょう。
- 店舗・事務所の外観(あれば)
- 商品やサービスの様子(料理・施術・作業風景など)
- スタッフ・代表者の人物写真
- ロゴや看板の写真
スマホでも、明るい時間帯に・横向きで・余白を意識して撮るだけで使いやすい素材になります。足りない部分だけプロに頼むという考え方でも十分です。
ロゴはあると一気に「事業らしく」なる
ロゴは必須ではありませんが、あるとホームページも名刺もSNSもグッと締まります。デザイナーに依頼する方法のほか、ココナラ・Canva・自作テンプレートなどの選択肢があり、価格帯も幅広いので、ご自身の予算に合わせて選んでみてください。
ロゴができたら、必ず背景透過のPNGデータと編集できる元データの両方を受け取っておきましょう。あとから名刺や看板で使い回すときに、データ形式が原因で困るケースが多いためです。
なお、ホームページに使う画像にはすべてaltテキスト(画像の説明文)を設定しておくと、検索エンジンにも内容が伝わりやすくなります。このあたりは制作時に一緒に整えていきますのでご安心ください。
写真・ロゴ準備のコツ
- 明るい時間帯にスマホで撮るだけでも、使える素材になる
- 外観・サービス・人物・ロゴの4種類を意識して集める
- ロゴは背景透過PNGと元データ(編集可能ファイル)の両方を受け取る
- 足りない部分だけプロのカメラマン・デザイナーに依頼する
4. 連絡手段の整理(電話・メール・SNS)
意外と後回しになりがちなのが、お客様からの連絡をどこで受けるかという問題です。開業前にここをしっかり決めておかないと、公開してから「電話が個人の番号と一緒で困る」「メールが他の連絡に埋もれる」というトラブルが起きやすくなります。
電話番号
固定電話を引くか、携帯で受けるか、IP電話を使うかは、業種と働き方によって変わります。
- 来店型のお店 → 固定電話があると信頼感が高い
- 訪問・出張型(士業・コンサルなど)→ 携帯番号でも問題ないことが多い
- 営業時間外の対応を減らしたい → IP電話+自動応答という選択肢も
プライベートの携帯番号をそのまま載せるかどうかは、開業前にぜひ一度立ち止まって考えてみてください。
メールアドレス
フリーアドレスでも開業はできますが、ドメインを取得するなら独自ドメインのメール(info@〇〇.com など)も同時に作っておくと、グッと事業らしい印象になります。プライベートと混ざらないよう、屋号専用のアドレスを準備するのがおすすめです。
SNSをどう使うか
Instagram・X・LINE公式アカウントなどのSNSは、すべてを開設する必要はありません。ご自身のお客様が普段使っているSNSはどれかを考えて、1〜2個に絞るのが現実的です。アカウント名は屋号と揃え、プロフィール欄にはホームページのURLを必ず入れておきましょう。
連絡手段の準備チェック
- 電話番号は「業種」「働き方」「営業時間外対応」で考える
- 独自ドメインのメールアドレスを準備しておく
- SNSは無理のない範囲で1〜2個に絞り、屋号で統一する
- すべての連絡先で、屋号・読み方・表記をそろえる
5. ホームページの公開タイミングの目安
最後に、見落とされがちな「いつ公開するか」のお話です。開業日に合わせて公開したい方が多いのですが、実は開業日の2〜4週間前に公開しておくのがおすすめです。
なぜ早めに公開したほうがいいのか
ホームページは、公開してすぐにGoogleなどの検索エンジンにインデックス(登録)されるわけではなく、早ければ数日、長いと数週間かかります。
開業日当日に公開したのでは、店名で検索されてもまだ結果に出てこないということが起こり得るのです。事前に公開しておけば、開業日にはすでに検索結果に表示された状態がつくれます。
制作スケジュールの目安
小規模サイト(5ページまで)の場合、ヒアリングから公開までは合計でおおむね2〜3ヶ月が目安です。
- ヒアリング・お見積り:1〜2週間
- 原稿・写真のご準備:1〜2週間(並行作業)
- 制作・確認・修正:3〜4週間
- 公開準備・テスト:1週間
ゆとりを持って動き始めるのが理想ですが、「来週開業なんです」というご相談でも、できる限り対応はいたします。
公開前に整えたい最低限のこと
公開ボタンを押す前に、次の点はぜひ確認しておきましょう。
- SSL(
https://で始まる安全な通信)が有効になっているか - スマホで見たときに崩れていないか(レスポンシブ対応)
- 各ページのメタディスクリプションが設定されているか
- 問い合わせフォームからテスト送信できるか
- Googleビジネスプロフィールの登録も並行して進めているか
これらは制作会社と一緒に確認する項目ですので、「こういう確認項目があるんだな」と知っておくだけで十分です。
公開直前に慌てないために
- 開業日ぴったりに公開しようとせず、2〜4週間前を目標にする
- 原稿・写真は早めに準備(後回しがいちばんの遅延要因)
- 問い合わせフォームのテスト送信を必ず行う
- SNSの先行公開・告知のタイミングもあわせて設計する
まとめ
開業前のホームページ準備は、次の5つに整理できます。
- 屋号・事業名の決定(ドメイン・商標・読み方まで含めて)
- 載せたい情報の棚卸し(お客様が知りたいことから逆算)
- 写真・ロゴの準備(4種類の写真と、ロゴの元データ)
- 連絡手段の整理(電話・メール・SNSの役割分担)
- 公開タイミングの設計(開業日の2〜4週間前を目安に)
ひとつひとつは難しい作業ではありません。ただ、開業前は他にもやることが多く、ホームページのことまで頭が回らない時期でもあります。だからこそ、できることを早めに少しずつ進めておくことが、いちばんの近道です。
NAGI-WEB制作は、福岡市西区を拠点に、個人事業主・小規模法人の方のホームページ制作をお手伝いしています。「開業のその日から、一緒に歩んでいける存在でありたい」という想いで、専門用語なし・押し売りなしを大切にしています。準備の段階からのご相談も歓迎ですので、迷ったらまずお声がけください。
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